目次
サウンド傾向
激烈V字/圧のある低域が主役/高域は抑制気味で聴きやすさ重視
おすすめ
低域を全身で浴びたい人/ロックや激しめのバンドサウンドが好きな人/軽快で切れのいいボーカルが好き
合わないかも
ボーカルの厚みを重視する人/高域の煌びやかさや粒立ちを求める人
印象
低域の壁のようなパワーが支配するサウンド。中・高域はサポートに徹しているが、ボーカルは軽快で表現力も意外とある。

このインプレは個人購入によるものです。細かめに聴き込んでレポートしているので、「ざっくりどんな音か知りたい!」という方は【総評】以降だけ読めばだいたいわかります。
純正イヤピ・ケーブル使用。スマホ→BQEYZ linで接続。70時間ほどエージングしました。
全体バランス
温度感
中庸~微クール。
メイン帯域
低域。
第一印象
激烈V字。低域が非常に強く主張している。
音場・定位
横
広く自然。
奥行き
奥行きはあるが、低域ほど手前でやや不自然。
高さ
低く圧迫感あり。
定位の正確さ
低域はよくないが、中・高域は並。
音像サイズ
低域は特大。それ以外は中。
輪郭・分離
全域ややくっきり寄りのバランス型。過度な強調は避けて聴きやすさを優先している。分離は全域甘めで、とくに中域・高域は音が増えるとやや苦しい。
低域の質と量
量感
かなり多く押し出し強め。
質感
なかなか硬質で厚みを伴う。ソリッド。アタック甘めでパンチというよりは押し寄せる壁のよう。
立ち上がり・キレ・制動
キレより弾力を優先させて、立ち上がりも制動も甘め。
ボーカルへの干渉
あり。遠慮せずに大胆に攻めている。
中域の質
ボーカル位置
後。胴は後ろに残して輪郭だけ前に抜けさせて張りを作っている。
透明感
適度にあるがかなり腰高。張りが脆く頼りないと感じるか、軽快で抜けがいいと感じるかは人や音源次第か。サ行の刺さりは低域マスクで抑えている。
厚み・母音の伸び
厚みはなく伸びも並みだが、かえってキレよくサッパリしており印象はいい。
高域の質
滑らかさ/粗さ/鋭さ
やや滑らか。鋭さも少なく聴きやすい。
刺さり感
少ない。痛さはほぼないと言っていい。シャリつきも同様。
空気感・倍音の質感
自然でややドライ。強い強調や演出もあまり感じないが、エレキの倍音にだけは熱がある。
ハイハット・金管の粒感と輝き
ハットはアタック弱め余韻長めでしっとり。金管は芯・輝き・伸びのいずれも控えめで、優しすぎて味わいに欠ける。
疲労耐性
聴き疲れ原因
低域の圧。
装着疲労感
なし。軽量シェルで快適。
長時間使用への適性
中~やや長め。
総評
主張控えめの高域・軽快な中域に対して支配的な低域が非常に強く存在感を出しており、ボーカルの胴鳴りを潰してでも下を聴かせたいという意思を感じる。強い覚悟と勇気をもって低域を攻めた音作り。削られて脆くなった中域は中途半端に伸ばしたり、芯を過強調したりして無理やり聴き味を引き出そうとしていないのが好印象。軽快に仕上げてキレ良くまとまっている。
グラフを見るとさほど低域が盛られているわけではないようだが、中域を削って相対的に低域の量感がアップしているためか聴感上は完全に下に軸がある。総じて低域のパワー感を楽しむ機種。中・高域は引き立て役としてのポジションに徹底されており、そこがしっかりとこの機種の個性になっている。
聴きどころ
低域のミックスが強い曲でその支配に埋もれる楽しみ方が、いちばんこの機種らしさを楽しめるでしょう。一方で厚みよりも透明感のある輪郭で聴かせてくれるタイプのアーティストのトラックで、中域の張りと軽快さを立たせるのもおすすめ。高域の刺激を抑えてくれるので安心して低域に身を任せつつ、ボーカルのキレや感情表現が弾力のある低域と一体になってくれる感覚が心地よいので、ノリよく聴けると思います。
スペック等
カラー:クリアブラック/クリア/シアン
ドライバー:10mm デュアルマグネティック ダイナミックドライバー
インピーダンス:16Ω ±15%
感度:105dB ±3dB
再生周波数帯域:20Hz – 20kHz
ハウジング素材:PC(ポリカーボネート)
ケーブル:5N OFC(無酸素銅)
端子:2ピン(TFZ規格)
プラグ:3.5mm
ゲーミング
番外編。ゲーミングと銘打っている機種のため検証してみましょう。タルコフ一発撮りで定位や分離、足音をちゃんと聞き分けられるかを検証してみました。
銃声の方向はかなり正確で、交戦中でも足音は潰れません(0:36-0:39)。でも真左だと思った足音が思ったより左後方でした(0:47)。足音の聴き分けはちょっと弱めですね。このあとKillaに会いに行ったんですが湧いておらず帰りました。SCAVはたくさん倒しましたが、撮れ高はここだけだったので残りはカット。
この動画でも簡易チェックしましたが、やっぱり足音、とくに前後の聴き分けが難しい機種という印象でした。どちらかというと正確に音を聞いてプレイするための機種というよりも、迫力のある音を楽しむ機種という印象です。

ゲーム用HiFi IEM CCZ MC02 インイヤーモニター、クリアクリスタルサウンドゲームイヤホン、特許取得済みのイヤホンチップ付き10mm 1DDインイヤーヘッドフォン コンピューター/ノートパソコン/学校の学生用イヤーフィン(ダーク、マイクなし)
- カテゴリー|イヤホン
- メーカー|CCZ
- 価格帯|-2,000円
- メイン帯域|低域
- 音の温度感|クール
- 音場サイズ|広い
- 音像サイズ|中
- 定位|並
- 分離|不明瞭
- 低域:量感|大
- 低域:質感|ルーズ
- 低域:タイプ|弾力系
- ボーカル位置|引き気味
- 透明感|クリア
- ボーカルタイプ|輪郭型
- 伸び|あっさり
- 粗密・滑らかさ|滑らか粗密・滑らかさ|丸い
- 空気感|有機的空気感|ドライ
- 倍音の質感|自然
- 得意楽器|打ち込み得意楽器|ドラム得意楽器|ベース得意楽器|ゲーミング
- 入手形態|自費購入
- 記事の種類|レビュー・インプレ
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