サウンド傾向
中庸~ややクール/タイト低域/透明でソリッドなボーカル/刺さらないがカッチリ明瞭な高域
おすすめ
ボーカルの芯と透明感を両立したい人/音数の多いアニソンやポップス/1DDらしい全域の繋がりの良さを求める人
合わないかも
低域に暖かみや膨らみを求める人/しっとりとした艶や湿り気を重視する人/金属的な響きやシャリつきが苦手な人
印象
全域の調和と高い整合性。甘さを排した硬質な質感と、金属的な高域のアクセント。ボーカルのニュアンスを浮き彫りにする、迷いのない実直なサウンド。
目次
このインプレは個人購入によるものです。細かめに聴き込んでレポートしているので、「ざっくりどんな音か知りたい!」という方は【総評】以降だけ読めばだいたいわかります。

純正イヤピ・ケーブル(4.4mm)使用。スマホ→iBasso Jr. Macaronで接続。70時間ほどエージングしました。
その他前提条件は当サイトの共通基準(固定環境・リファレンス曲)に基づきます。
全体バランス
音場・定位
横
中~やや広め。ステージも空間も同じ大きさ。遠くにスッと抜けていく感覚はないが、とても自然。
奥行き
適正よりやや近めだが脳内定位せず、しっかりと前で鳴っている。深さは明確にある。
高さ
やや低めに天井を感じるが、前後左右がよく整って広がっているため、圧迫感はさほど感じない。
定位の正確さ
高域はやや押し出しが強いが、なかなか正確。
音像サイズ
全域中サイズ。とても整っている。
輪郭・分離
全域ややくっきりめの輪郭。マイルドさは皆無で良く締まっているが、過強調はなく聴きやすい。分離はやや良く、上は細かめ。情報量が増えても飽和しない。
低域の質と量
量感
適正~わずかに多め。個人的にはほぼ最適正量。
質感
最深部は膨らんで広がるが、ミッドベースは硬質でタイト。キックのアタックがとても力強い。全体的にあまりにクセのないタイトさ。
立ち上がり・キレ・制動
立ち上がりは並だがそこそこ制動は効いている。弾力型ではなく明確にキレ型だが、ピシャリとは止めずにサブの余韻がわずかに残る。
ボーカルへの干渉
サブが強いミックスではやや埋もれることもあるが、上の明るさゆえにさほど干渉していないように聴こえる。

中域の質
ボーカル位置
くっきりと自然に前。輪郭はさらにそこから一歩前。強調はさほど強すぎずバランスがいい。
透明感
クリア。ガラスと言ってよい。透明なビー玉のような丸みと、ソリッドで強い芯がある。
厚み・母音の伸び
絞られた低域との相対で、地の厚みが出ている。伸びはややあっさり寄りの中庸。プツリとは切れずゆるやかにフェードしていき、雰囲気はなかなか良い。
高域の質
滑らかさ/粗さ/鋭さ
やや粗め。エッジはやや鋭めに立っておりスパっと明瞭。明るいうえに解像感が出せている。
刺さり感
ピークはあるがコントロールされている。シャリつきはそこそこあるが、痛さを感じるような苦しい刺さりはない。
空気感・倍音の質感
カチっとして金属的。響きはややドライだがクセがない。倍音は自然。
ハイハット・金管の粒感と輝き
ハットはかなり強く粒が立ち、余韻少なくキレが良い。金管はあまり強く拡散・強調されずに一体感はあるがやや曇り気味で、芯も細く頼りない。
疲労耐性
聴き疲れ原因
あまりない。あえていうならシャリつき。
装着疲労感
あまりなし。
長時間使用への適性
長め。

総評
タイトな低域、前寄りの透明な中域、明るく金属的な高域の組み合わせ。
低域は膨らむ範囲が狭いため弾力や暖かさはほとんど感じないが、かといって氷のような冷たさや鉄のような硬質さも感じない。スネアのようにピンと張られた薄い樹脂のような質感だが、脆さも感じずとてもバランスがいい。
中域は伸びこそややあっさりだが軽快というほどでもなく、余韻の粒立ちも並。かといって味わいがないかというとそんなこともなく、透明感と強い芯を軸にした整いそのものはしっかりと感じられる。
低域・中域の個性のなさと相対すると、高域にはやや味付けを感じる。明るさと金属的なカッチリさが音をまとめ上げて、キャラクターを決定づけている。
各要素をバラしてみると全域の素直さ・クセのなさがとても特徴的。味付けのある高域にしてもあくまで方向性を明確にしているだけで、音全体の骨格になるような自己主張の強さは感じない。
弱点の金管もボーカルホンとして割り切れば全く気にならないだろう。金管で曇り気味になってしまった代わりに、ボーカルで地の厚みが引き出せていると考えればきわめてまっとうな落としどころ。
総じてなにも尖らせずに全体を調和させた音作り。強い個性のない帯域間のまとまり、広がりのある自然な音場、正確な定位が非常に繊細なバランス感覚の上で共存している。
一歩間違えれば退屈になりそうな要素の詰め合わせでもあるが、1DDの強みを引き出しつつも美しく・楽しくボーカルを聴かせるサウンドとしてまとまっている。
低域は膨らむ範囲が狭いため弾力や暖かさはほとんど感じないが、かといって氷のような冷たさや鉄のような硬質さも感じない。スネアのようにピンと張られた薄い樹脂のような質感だが、脆さも感じずとてもバランスがいい。
中域は伸びこそややあっさりだが軽快というほどでもなく、余韻の粒立ちも並。かといって味わいがないかというとそんなこともなく、透明感と強い芯を軸にした整いそのものはしっかりと感じられる。
低域・中域の個性のなさと相対すると、高域にはやや味付けを感じる。明るさと金属的なカッチリさが音をまとめ上げて、キャラクターを決定づけている。
各要素をバラしてみると全域の素直さ・クセのなさがとても特徴的。味付けのある高域にしてもあくまで方向性を明確にしているだけで、音全体の骨格になるような自己主張の強さは感じない。
弱点の金管もボーカルホンとして割り切れば全く気にならないだろう。金管で曇り気味になってしまった代わりに、ボーカルで地の厚みが引き出せていると考えればきわめてまっとうな落としどころ。
総じてなにも尖らせずに全体を調和させた音作り。強い個性のない帯域間のまとまり、広がりのある自然な音場、正確な定位が非常に繊細なバランス感覚の上で共存している。
一歩間違えれば退屈になりそうな要素の詰め合わせでもあるが、1DDの強みを引き出しつつも美しく・楽しくボーカルを聴かせるサウンドとしてまとまっている。
聴きどころ
ボーカル曲全般に適性がありますが、あえて言うならハイトーンでやや音数が多めのポップスやアニソンがおすすめ。
1DD特有のまとまりの良さと良好な分離を立てつつ、ボーカルの芯と透明感を味わう聴き方をしてみてください。強調や誇張ではなく調和が作る表現が持ち味だからこそ、声の細かなニュアンスまで拾い上げてくれます。
そうすればきっと素直な気持ちで、歌い手の感情を受け取ることができると思います。
1DD特有のまとまりの良さと良好な分離を立てつつ、ボーカルの芯と透明感を味わう聴き方をしてみてください。強調や誇張ではなく調和が作る表現が持ち味だからこそ、声の細かなニュアンスまで拾い上げてくれます。
そうすればきっと素直な気持ちで、歌い手の感情を受け取ることができると思います。
スペック等
感度: 122dB/Vrms (@1kHz)
インピーダンス: 33Ω±15% (@1kHz)
周波数応答範囲: 16Hz – 22kHz (IEC61094, 自由音場)
有効周波数応答範囲: 20Hz – 20kHz (IEC60318-4, -3dB)
イヤホン側コネクタ: 0.78-2pin
全高調波歪率: THD≤0.05% (@1kHz)
筐体素材: 亜鉛合金筐体 + 真鍮ノズル
MOONDROP ARIA 2 イヤホン 高性能 IEM イヤホン 取り外し可能なケーブル付き 0.78mm 2pin 3.5/4.4mm プラグ ARIA2 イヤホン
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